革手の種類説明
材質種類 特徴
革手袋は、原材料に天然皮革(牛・豚・ヤギ・羊など)を使用していますので、個体差があり、色合いや質感に違いが出る場合があります。
牛革:耐久性に優れていて汎用性が高いのが特長です。オイル加工したものは寒い場所でも硬くなりにくく、初めから手に柔らかくなじみます。 通常の革手袋は洗うと硬めになりますが、オイル加工したものは硬くなりにくいのが特長です。
豚革:柔らかくて軽くて丈夫、牛革より薄手で、価格が安めなのが特長です。
クレスト:牛革または豚革を薄く伸ばす加工をした革です。手にフィットし柔らかな使い心地が特長です。価格は少し高めになります。表革、本革とも言われます。
甲メリ:甲部分の素材にメリヤス(綿)を使用し、通気性が良く、手を握ったり開いたりの作業がラクなのが特長です。溶接作業などには不向きです。
床革:牛などの厚みのある革を2枚にそいだ場合にできる、表皮のない部分の革です。少し固めの素材ですが切創に強く、耐熱性に優れているため溶接作業等に向いています。表革・本革に比べると安価です。
内縫い:縫い目が手袋の内側にあり、溶接等の火が当たっても糸が切れる事がなく、何かにひっかけて切れる事もありません。手を握ったり開いたりする際に、縫い目部分が手に当たることがあります。
外縫い(背縫い):一番多く流通しているタイプで、外側に縫い目がある手袋です。
人工皮革 人工皮革は天然皮革の機能 と 構造 を人工的に再現した人工素材です。人工的に革に近い風合を持つ素材を目指して作られているので、感触も天然の革に近いです。また、天然皮革と同じように起毛させる スエード加工 や 銀付き革 に加工することもできます。加工方法は、合成皮革では布をベースにしていましたが、人造皮革では布に合成樹脂を染み込ませて加工したり、それをベースに上から合成樹脂を塗ることで天然皮革に似せて加工しています。合成樹脂は、染みこませるのにポリウレタンを使い、上から塗るのにはポリウレタンやポリ塩化ビニルがよく使われています。耐水性に優れているのが特徴で、靴や衣服などに多く使われています。
この樹脂を表面に塗って型押しをすることで、革らしく見せる方法をとっています。見た目は革に似ていますが、革独特の匂いや手触りまでは十分再現することはできません。ちなみに、合成皮革は 合皮 とも呼ばれていて、ソファー や 車・バイク のシートなどに使われています。